共感できますか? 中編小説「 東京都同情塔 」ひとひとの読んだ小説紹介

ひとひと

「となりの芝生は青い」っていうじゃないですか。
わたしは詳しく知らず知ろうともせず他人の人生が羨ましく感じることが多々あります。
もう一方で、「籠の中の鳥」という言葉がありますが
籠の中が衣食住すべて揃っていて、ほしいものは何でも手に入るとしたら
籠の中の芝生は青く見えるもんなんですかね。

みなさん、芥川賞とか直木賞とか江戸川乱歩賞とかチェックしてますか?

わたしはテレビのニュースとかではぇーとしか思わず、特にチェックもしていないのですが

今回は受賞のニュースを見てからずぅーっと気になってて、ようやく読むことができたので

第170回(2023年下半期)の 芥川賞受賞 中編小説 「 東京都同情塔 」の紹介をさせてください!

ほかにも読んだ小説を拙いながら紹介させていただいているのでよければ他も見ていってください

目次

第170回芥川賞受賞中編小説「 東京都同情塔 」とは

著 者:九段理江
出版年:2024年
発行者:佐藤 隆信
発行所:株式会社新潮社
受賞歴:第170回芥川賞
ページ数:144P(読了時間二日_ひとひとの場合)
ジャンル:中編小説、文芸作品

あらすじ

第170回芥川賞受賞作! 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版・バベルの塔
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

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第170回芥川賞受賞中編小説「 東京都同情塔 」読んでみた感想

なーんか、遠回しにくどくどと結局なにがいいたいのかね?

冒頭の読み始めの印象でした。

ガキの頃に見たアニメ「 化物語 」みたいな、なんというかこう、無駄に言葉を重ねることで知的な雰囲気をまとわせてくるというかなんというか、人によってはまどろっこしく感じるかもしれないですね。僕みたいに中二病の経験があって化物語好きでしたって人は楽しめると思います。

実際、終始登場人物の思考の描写と会話で物語は進んでいきます。基本しゃべり口調なので活字が苦手な私でも非常に読みやすかったです。なんでこう、同じ活字の文章でもしゃべり口調だとこんなにもすんなりと入ってくるんでしょうかね、不思議ですわ。

本書は中編小説で144ページと短くさっと読めてしまうので僕のように集中力に欠け、活字が苦手な人でも比較的読了するのに苦労しない1冊だと思います、逆に活字に慣れてて読書が習慣づいているような人はこういったしゃべり口調の小説は苦手だったりするんですかね。

んで面白いか面白くないかでいうと
めっちゃ面白かったです!!!!!!

どう面白かったか形容するには僕の語彙力と読解力が足りなさ過ぎてうまく言葉にできないのが非常にもどかしいです。ただ、人の意見などを聞いて共感したり反論したりするのが好きなので。登場人物一人一人の思考を覗くように読めるのがわたしがこの本を楽しめた理由の1つだと思います。

ひとひと

討論番組とかを見てると自分まで頭がよくなって高尚な人間になって気分になるあの感覚に近いように思う。
だから物語とか小説っていうよりなんか哲学書めいた本なのかなーとか思ったり。

AIに聞いた!芥川賞受賞 「 東京都同情塔 」 の面白いところ!※軽度のネタバレあり

ひとひと

九段理江さんの書いた小説、東京都同情塔をしっていますか?

はい、九段理江さんの書いた小説「東京都同情塔」について知っています。
ストーリーは東京都内にある架空の塔を舞台に、さまざまな人々の感情や人間関係を描いている作品です。この塔は、人々の同情心を象徴する場所として設定され、登場人物たちがそれぞれの問題や葛藤を乗り越える様子が描かれています。

ひとひと

では、この作品の面白いところを箇条書きで3つほど教えてくださ

九段理江さんの書いた小説「東京都同情塔」ついて面白いところ3つ挙げます

1. ユーモラスな社会批判

本書では、日本社会の欺瞞や不条理をユーモラスに描いており、「現代版バベルの塔」とも称されています。特に、巨額の費用がかかることから白紙撤回されたザハ・ハディド案の国立競技場が現実に建設されたという設定が、架空の都市に現実味を持たせています

2. 言葉に対する深い考察

物語の中で、建築家の牧名は、カタカナ語を嫌うなど言葉に対して強いこだわりを持っています。これは生成AIが普及する時代背景を反映しており、言語の使い方や捉え方が重要なテーマの一つとして描かれています。このテーマは、AIと人間の創造性の違いや言葉の持つ力を考えさせられる要素となっています​

3. AIの創造性への挑戦

九段理江さんは、AIを活用して小説を書き上げる際に、AIがもう一人の編集者として役立つことを実感したと語っています。AIが提供する言葉の中で生じる限界や問題点を探求しつつ、他者との対話や偶然のアイデアの重要性を強調しています。この点からも、AI時代における創作の新しい視点が垣間見えます​

「東京都同情塔」は、社会的テーマを含む複雑なプロットながらも、ユーモアと批判的な視点を兼ね備えており、第170回芥川賞を受賞しました。作中の人物たちが持つ信念や葛藤が多層的に描かれており、読者にさまざまな解釈を促します

ひとひと

あまり興味がなかったから、芥川賞とか直木賞とか受賞してる作品見かけてもあんまり興味はなかったんだけど。この「 東京都同情塔 」は表紙からすごく惹かれて、あらすじで絶対読むって決めたんですよねぇ。

あらすじ

第170回芥川賞受賞作! 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版・バベルの塔
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

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第170回芥川賞受賞中編小説「 東京都同情塔 」おわりに ※軽度のネタバレあり

第170回(2023年下半期)の 芥川賞受賞 中編小説 「 東京都同情塔 」

個人的には非常に好きな作品でした。

なんていえばいいか難しいのですが、なんとなく日本人特有の浅はかな部分を小ばかに(批判というかアンチテーゼというかきっと読んでいただければわかるはず!)しているように思いました。僕自身うすうす思っていたところもあったので共感できたのかもしれません。

ただ、この共感っていうのも、作者の考えている意図と僕が読み取った解釈が一致していないかもしれないんですよね…時代が進むにつれて、文化が成熟しどんどん複雑になってきた今、同じ言葉を用いる人々でさえ分かり合えないことが多々あります。わたしは本書に登場この言葉にすごくはっとさせられました。

私たちは同じ日本語を喋っていました。それなのに、彼はなぜ、私にわかる言葉で話してくれないのだろう

東京都同情塔 118ページから引用

表紙やあらすじに生成AI時代予言の書っていう風にあるように本書にはAIが登場し、実際に一部の文章はAIに生成させた文章をそのまま使っているそうです。 それを頭の片隅に置きながら読んでみましたが、なんら違和感を覚えること、なく読み進めることができました。ほんとすごいですよね。すでに多方面で使われ始めて話題になっているAI、今後はもっと使用されるようになって日常になっていくんだと思います。あらゆる面で効率が良くなるので、使っていくべきだしいいことだと思います。

ただ、今時の考え方ではないと思うのですが、今後、言葉や文字の性質がどんどん情報へと偏っていったときに

人と人との関係はどのように変わっていくんでしょうか。
(もうすでにGAIなんてものの開発が進められてるそうなのでわたしの心配は杞憂かもしれませんね)

読んだことある方はぜひともご意見と感想を聞かせてください!まだの方は以下のリンクからぜひ買ってみてください

以上第170回(2023年下半期)の 芥川賞受賞 中編小説 「 東京都同情塔 」の紹介でした。

あらすじ

第170回芥川賞受賞作! 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版・バベルの塔
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

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